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日焼け派「描かれたプール、日焼けあとがついた」

20240117春佳 日焼け派の危機

珍しく朝6時半に目が覚めて、まだ禾ちゃんも起きてこないし、一人で紙にあれこれあれこれ書いていた。内容があるわけではなくて、考えの通路みたいなのをザーッと流すイメージ。色々なことが差し迫っているし、畳んだほうがいい洗濯物もあるわけで、こんな無為なことしてていいのかな?と思うけど、たまにはしてもいいと思う。7時ちょうどに禾ちゃんが「ウアア」と言って起きて、諒が「ママじゃなきゃダメか?ママ書き物してるんだよ」と言っていたけど書き物ってほどのことではないんです、と思いながら今日の禾ちゃんを歓迎する。 朝ごはんのホットケーキが2枚ともめちゃめちゃ綺麗に焼けた。

ホットケーキの焼け具合はかなり自分のコンディションに左右される。 11月頃ひっくり返そうとしたら床に落っことした日があって、その日はもう1日静かにしていようという気分だった。むしろそれはコンディションがホットケーキに左右されているのか。ホットケーキ占いできそう。

はちみつを使い終わった。


マヨネーズも昨日終わって、ケチャップも終わりそうで、卵も牛乳ももうなくて、味噌も無くなって、色々買いにいかなければいけないものを手帳に書いた。今年は手帳になんでも書いてみようかと思った。そういう仕事っぽくないことも。

「僕も仕事が変わったらいい手帳買わないと」 と三月で転職する池田が言うのを聞いて、手帳を使う仕事をするような池田が想像つかず、急に勝手に不安になって、「大丈夫かね?ダメだったら辞めてもいいからね」と言うと「そしたら寿司屋になっちゃうけどいいの」と言われてそれは無視した。


朝から絵を描いている。昨日から油絵具をすごい久しぶりに使っている。

今私は自宅の一部屋がアトリエだから、禾ちゃんへの影響が気になってアクリル絵具で制作を進めていたけれど、乾燥を遅らせる溶剤などを使ってみてどうにかこうにか挑戦していたが、なんかもはや油絵具使っても大丈夫か、と急に思った。何が大丈夫になったかはわからない。開き直っていい内容なのか微妙。ホルベインの低毒性オイルとペトロールを選んだとて、無毒ではないことを自ら明かしている名前だ。でも自分は今やっぱり油絵扱いやすいなと思った。でも陶芸なんて全然自分と合わないと思っていたけどだんだん良くなったみたいに、アクリル絵具も何かきっかけ次第でなんとかはなるんだろうけれど。

ここに書くことでもないなんか悩みを書いちゃった!


昨日は窓を開け放って、リビングとの扉を締め切っていたけれど、今日はリビングとの扉を閉め切るのはやめてみた。なんかそこの扉を閉めたらいけちゃんが残念そうだったから。でも良く考えたらやっぱ閉めていいな。この環境どうするのがいいかなと思いながら、それとは別問題の色々なことを、つまりこの絵をどうするのがいいのかなと思いながら描いていて、そしたらペトロールが終わってしまって、思い立って、勧められていた映画を見に行くことにした。世界堂にも行くということで、家の外に行くことを自分に許す。たまにひとりで1時間前にいるはずがなかったところにいるのは、心にいい気がするということも含めて、自分の移動を許す。

それもある意味では仕事のうち、みたいなことを考えないと保育園に禾ちゃんを預けている時間の使い方に追い詰められてくる。

そもそも保育園に預けたての時はまじで禾と離れていたくなくて、自分が泣くというか落ち込んでいた。今は預けないと本当に回らない部分が出てきて、禾も保育園を楽しんでいそうで、そういう気持ちはだいぶ薄れてきた。冬に入ったとき、3週間くらい禾と私でいろんな風邪をひいて登園もできないし元気もないみたいな時がだいぶ悲しくて、保育園で見てもらえるありがたみがわかったのもある。


それでいて、私の"仕事観"が労働アルバイト時給発生みたいな経験しかないから、もう少し労働と一口にはいえないいろんな時間が別にアーティストじゃなくてもいろんな仕事というものには入ってくることもあるものだというのを、知らないから、自然に自分の中に落とし込めないんだろうなとも思う。

あと、儲からなさ。自分のこの全然元取れない感じは、しかもかなり真面目に一生懸命やっておりというところで時々笑えて嬉しくもあり、自分の見る世界がお金を通した価値観じゃなさすぎる!とむしろ明るい方向に気持ちが向かう時もあるけど、時に落ち込む。いろんな時があるな。でもこれも仕事あれも仕事というのは事実ではあるし、そんな言い訳しなくても追い詰められずガンガン回せばいいのだと今書きながら思った。




池袋西口のマクドナルド前の横断歩道を渡る時、左後ろの方で年配の女性の声が「切っても、切っても、縁がある!」と言って、もう一人と笑いあっていた。随分楽しそうだった。なんかよかった。


映画を勧めてくれたEちゃんが送ってくれたリンクにあった監督のインタビュー記事を読んで、

「本当に共感する、仲間だ!日焼け派だ!」と思った。

それもあって、観に行った。

8列くらい前の人の頭がツルツルで、頭蓋骨の少し先端の尖った稜線がよく見えすぎますが、とドギマギしていたら映画が始まった。

美しいシーンはあり、それが現実にあったという感動はもちろんわかるが、何か伝達の構造を放棄している映画という印象。「最後のシーンを撮るために撮り進めていった」とインタビューで言っていて、その意識がこの方の制作の方法論と相性が悪かったんじゃないかな?とか、色々邪推する。撮らなくてもいいみたいな、そのことが起きたらそれでいいみたいな態度というか、制作中に起きることが一番大事というような。

展覧会ならキャプション込みで作品を見てくださいというのはわかるが、映画でパンフレット込みで映画を見てくださいって言うのはまかりとおらないのではないか。私が映画に期待するものが全然軟派だからそういうことを思うのかな。

あと、冒頭のオムレツが上手なはずの人の作り方がめちゃめちゃ下手に見えたのが、信頼減じポイントだった。まだフライパンあったまりきってないよね?!とハラハラしてしまった。作品においてそういう"私の知っている現実との照らし合わせいちゃもん"はいる時といらない時があるけど、これはいると思う。

でもこんなことではここまでやって来れないと思うから、前作がすごくいいのかもしれない。と、興味はまだ完全には尽きてはいない。


右後ろに座っていたお二人の女性がこの監督のファン同士であるようで始まる前「4作品の中でどれが好き?」などと話し合っていたので、終わった後、この作品はいつもと同じ調子ですかと聞きたかった。聞いてもいいような気分になるのは映画の効果かも知れなかった。それならいいのか?日焼けあとがついているのか?

聞く間もなく二人は去っていった。

私が好きそうな作品なのに何かが違うのは残念だった。作中に出てくる濱口竜介監督の「偶然と想像」は、本当に素晴らしくて冬の長野市で見たのも含めて大好き、最高の思い出。それは大好きで、多分この作品は近いところにあるんだろうとも感じる。しかし。

最近でもう一つ私が好きそうな作品なのに何か違ったのは「いちばん好きな花」というドラマ。ギリギリのラインでここまでダメかと思った。

今日見た映画はダメではなかった。

しかし。

今日はなんか文句を書き連ねてしまう。



映画館を出てすぐ見えたひろちゃんラーメンというラーメンやさんに行ったらめっちゃストレートに美味しかった。救われた。ストレートに美味しいものにありつきたかった。バックトゥーザフューチャー見たいみたいな感じだった。お昼を挟んだ上映だったから、非常食としてクリーム玄米ブランを持っておいたけれど食べなくてよかった。お腹がペコペコでなお美味しかった。美しい系だけどオシャじゃないスタンダード系のラーメンで、しかも美味しいやつってなかなか食べる機会がない。というか私が"美しい系だけどオシャじゃないスタンダード系"と言っているのは喜多方ラーメンっぽいな。今検索して確信した。これから喜多方ラーメン探せばいいのかも。


ラーメンで気を取り直した話を書きたかったんじゃない。

「こんなに日焼け派!を感じる人の作品が、あまりいいと思えなかった」

という日焼け派の危機を感じた!

衝撃と戒め!

という話をさっき玲子ちゃんと電話でしたら30分も話してしまった。そのことだけ話したわけではないけれど、それでいっぱい話したからもう日記にそのことは書かなくていいんじゃないかと思ったけれど、なんかたくさん書いてしまって、おいと思っている。


今日夕飯はいけちゃんがエビチリ作ってくれたよ〜。なめこ汁が味噌がなくすまし汁だったが、意外と美味しかった。


追記:禾ちゃんは紅ほっぺというイチゴを合計8個くらい食べていた。その準備中私はラジオで聞いたべにたまという新品種への憧れを池田に話していた。まだ埼玉県内にしか出回っていないらしい。縦4等分に切ったイチゴがチェック柄の皿の上に何かボードゲームの駒みたいに立っていたのが可愛かった。禾がどれから食べるか当てるゲーム。




「息切れのピース」

はなかなかいいと思ったんだけど、発語したら全然玲子ちゃんにはまらなくて、違うか。。。と思ったよ笑。

この話しまくって息切れする感じ、日記のタイム感、描かれたプールに潜る!息切れ、、、などなど。


上野公園の独特の圧をかわして歩いている って電話でも言ったけれど、いいね。

労働者っていうか、都市生活者の精神と身体を感じる!


そして電話でも言ったけれど、"走りながらの映像"を私はてっきり二人の走っている様子が映っている画面だと想像してあり得ないと思っていたけれど、玲子ちゃんが書いてくれた感じなら想像できるなと思った。

このなんだかわからないこっくりさんみたいな日記がきっと展示における何かにはなるはず、とわかんないけどとにかくやっていることと、目的地は決めないで歩きが道になっていく感じ(もう想像の中でも早々に疲れて走ってない)とはかなり近いよね。


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