OngoingとU&Cの展示に際して一つ一つが決まらない硬直で大きくなってもう動けなくなりそうな実際的なことを一個一個解きほぐしていく日だった。その合間に禾と遊んだ。今朝禾は鼻水がすごくて熱を測ったら三十八度三分で、禾はゆっくり家にいた日。途中私は一度作業しに外に出させてもらって、コメダに行ってみたら大混雑でびっくりして扉開けて一秒で閉めて、ロイホに行った。ここのロイホ好き。集中できたいい思い出が詰まっている。ロイホ高いな。高いけど集中できる。でもWiFiない。私以外にも作業してる人が何人か見受けられたけど、基本的にそのための場所じゃないんだろうなロイホは。隣の席の女性二人がすっごい耳に刺さる声と調子で話しまくっていて少し不安になったけれどそれでも集中できた自分になんかウケた。全然構わないんかい。私の家の目の前のスーパー兼植物屋にはカフェがくっついてて、なかなかおしゃれな感じなんだけど、高くて不味いのでできれば行きたくない。あと二百円コーヒーが安ければ不味くても利用する。もしくは高くてももう少しだけカフェラテがぬるくないとかだけでいい、ドトールくらい普通になってくれれば多分週に一回くらい気分転換に作業利用したい立地だけれど、まあ店側はそんな作業人が利用することを別に求めてないんだろうね。でも、誰があんな不味いカフェ利用すんだろ?と思ったけど、観光地みたいになってる部分もあるから一度だけ来る人が寄ればそれでいいのかもしれない。本当は近くにギュッとした視野になってもいいちょっとしたコーヒーチェーンがあればいいんだけど、なんと無いのがここに住んでる残念ポイントの一つではある。好きな喫茶店はあるけれど、そこで資料を読んだり本を読んだりはできるがパソコンを開いてカタカタする度胸(?)はない。
書くことないと思って書き始めた日記に何をこんなに一生懸命書いてるんだ?
禾の熱は夕方になったら三十七度台に下がっていて安心した。制作はできなかったというかしなかった。九時に禾と寝入ったが、夜泣きしたのでおっぱいをあげたら自分は目が覚めた。今起きてみると今日というか昨日というか全く制作しなかったことがそれでもやっぱり気がかりで、スケッチブックを開いて、禾日記を描いた。楽しいとも少し違う、体が動いて少し嬉しいような感覚があった。運動部員にとってのストレッチやちょっとした筋トレもこういうものだろうか。
明日から禾と池田が四日間長野の上田に行ってしまう。24時間以上禾と離れたことがないから心配。「そんなに向こうにいる必要はないでしょう」と追い縋っている。少なくとも中二日くらいでいいんじゃないか。ここ三週間くらいは八時から九時には寝られるようになった禾ちゃんリズムが壊れないかな?鉄分カルシウム足りるかな?そもそもワンオペではないけれど責任を持って24時間以上見続けることになる池ちゃんが疲れてふと事故が起こらないか?動画見せすぎないかな?大人ばかりたくさんいる環境の中で禾がおこなうことに寄り添ってあげられるのかな?おっぱいがなくて安心できるのかな?何もかも心配すぎるけどこういうふうに心配だということは朝池ちゃんに言おう。
私は寂しくてさらに日記がおかしくなるんじゃないか、暗黒日記になるかもという話を玲子ちゃんと電話でしたけれど、でも少し楽しみな面もある。自分のリズムで寝て途中で起こされないで、制作して、ご飯も自分の分だけ作って食べればいいなんていつぶりかわからない軽さがある。産後睡眠の問題で頭がおかしい部分がどうしてもあると思っていて(前から大したことない記憶力や判断力がそれでもどうしてもどこまでアクセル踏んでもローギアだと感じる/今車に例えたけどこの例えが合ってるかわかんない、運転免許は一応持っています)、それが少し解消されたら面白いな。
二〇十四年に東京にもう一度出て一人暮らしを始めた時、自分の中に全く寂しいという感情が存在しなかった。寂しいでしょうと言ってくる人が、心の形を勝手に決めてくるようで嫌だった。ということを禾が出た後の青い湯船に一人浸かりながら思った。ものすごい貧乏さで東京で発表の予定もなくOngoingもまだ一度くらいしか行ったことがない、だけれど24時間自分でいられることが嬉しかった。自分が選択した場所に自分でいるということが嬉しかった。
選べるということを自分に言い聞かせたかった。
今はその選んだ先にいる。
一人でも本当は寂しくない。そうもなれるんだなと思った。いつかひとりぼっちになったとしても意外と大丈夫なのかもしれないなと思った。青い湯船。これを見ている私がいるということが私を支える。
そうは言っても禾!と思って今ほっぺを触りに行ったら土下座スタイルで寝ていたのでお尻と足の裏を撫でた。
今日は久しぶりに電話で話せて嬉しかった!風邪お大事に!もう私だったら何もしなくなるよ!制作してえらい!明日から仕事もすごい。本調子でいられること、体が透明である日が365日の中で何日あるんだろうと考えると嫌になるよね。
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