いよいよ搬入目前。丸1日制作。でも昨日深夜に帰ったから朝早くには起きられなくて8時起床。
身支度をして用意してもらったトーストとコーヒーの朝食をとってスタジオに参戦。
いつもより遅い開始だからか却って集中できた。
この切羽詰まったタイミングで耳に流したのはポッドキャスト「日々美術」(蜘蛛と箒企画) 。前に春佳サンが聴いていた最新回とその他の回をいくつか。副業・生活のための仕事の選択の話も面白かったし、どんな風に美術の勉強を始めたかという回も面白かった。美大入学前、情報に飢えていて、大きな本屋に行って画集を立ち読みすることでその欲求を解消していたという話を聴いて、ああ、私もちょうど自分が中学生だった頃にできた(リニューアルした)ジュンク堂書店池袋の美術書コーナーにずいぶん助けられたもんだと思い出したりした。話に加わりたくなった。
制作はやればやるだけ果てしないね。今回の作品のうちのS80はスッとフリーハンドで描き進めることを採用していないから、とてもまどろっこしい。急ぐ制作は相応しくないかもしれないけれど、この状況下で選択したことを受け入れて進める。
描き方は有機的ではなく少し機械的なやり方だけれど、その中で予想した効果といつもそれと少し違う表情が発生することが繰り返され、それは冷たいものではなく、次の一筆のいろいろな想像を誘う。
気づけば午後3時で、お昼を食べにそして気分転換に国分寺まで出た。土曜の午後でどこも混んでいる。そしてマルイに入るともう春物のコート、ワンピースなどが花ざかりである。置いていかれている。
一番気軽に入れるチェーンのカフェに入りトマトスパゲッティとコーヒーのセットを注文した。いつも空いていることが多いのに、さすがに今日はほぼ満席だった。ずっとスタジオにこもっていたせいか体がフワフワする。足がもつれたり、お盆をひっくり返したりしてしまいそう。運ばれて来た、予想通りとてもふつうなトマトスパゲッティを食べ、あまり香りのしないコーヒーを飲み、お店のWi-Fiを拝借して調べ物をしてから出た。作戦通り?外で食べたことで食後の眠い時間が発生しなかった。こういう体の微調整が午後の制作に活きるはず笑
その後も制作。午前2時くらいになったところで寒くなってきたから帰った。
明日はもうその他の準備もしないといけない。なんとかやろう。日記は翌朝とすでに決めていた。
家まではほんの短い距離だけれど真夜中は少し怖い。でも、家のすぐ近くにあるバーは3時くらいまで開いていて、そのお店の看板の灯り――山吹色の満月が発光している――を見るとほっとする。それから気まぐれシェフのイタリアンのお店も、深夜に仕込みや試作をしているみたいで、ドア越しに見える薄明かりや店前に停められたバイクを見ると、ああ今夜はこの人も仕事しているんだなと何だか安心する。
家でFはすでに寝ている。いつも私に気を遣って電気を点けたまま寝ていたけれど、今夜はちゃんと消して寝ていた。
音をたてないように着替えてすぐ布団にもぐりこんだ。
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